(マレーシア)政府系投資ファンド、ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)の不祥事に関連して資金を吸い上げられるなどの余波を被った、総開発額が400億リンギにおよぶ大型開発プロジェクト、トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)。TRXのライフスタイル部門にあたるライフスタイル・クオーターの開発を手がける、オーストラリアに本社がある不動産・インフラ開発会社ランドリース・アジアと財務省の完全子会社TRXシティーが2月中旬、21億5000万リンギの資金を調達したことを明らかにした。  2022年の完成をめざすライフスタイル・クオーターは、ランドリースとTRXシティーによる60対40の合弁会社が開発を手がけるが、ホンコン・アンド・シャンハイ・バンキング(HSBC)とマラヤン・バンキング、スタンダート・チャータード、三井住友銀行による銀行連合から資金を獲得、開発に向けて動き出した。融資の期限は5年。  17エーカーの用地を開発するこのプロジェクトでは、住宅、事務所、エンターテインメント、レジャー、屋上都市公園、ホテル、小売り分野の開発が対象で、21億5000万リンギの融資を得てまず小売り(モール)、ホテル、事務所の開発にあたる。  クアラルンプールの中心部に開発されるTRXは、首都圏鉄道(MRT)のクアラルンプールで最大の駅やMEXハイウェー、スマート・トンネル、主要幹線道路ジャラン・トゥン・ラザクに連結するすぐれたインフラや交通の利便性が特徴の一流のビジネス、商業、居住地区を擁するマレーシア初の国際金融地区として開発される。  プロジェクト開始式に出席したリム・グアンエン財務相は、希望連盟が政権の座につき、前政権時代の政府関連プロジェクトを徹底的に分析した結果、TRXの「解毒」ができたと指摘。「ビジネスや投資先としてのマレーシアの評判を損なった1MDBの亡霊をゆっくりとではあるが、確実に祓い清めつつある」との見方を示した。 (2月13日スター)