K・K 2018年8月16日号掲載

日本人俳優 尚玄氏、来馬!
〜沖縄出身者として、これからも日馬の架け橋に〜

ピックアップ  2018年7月27〜29日、日本を代表する俳優として、映画「ハブと拳骨」で日馬両国において著名な尚玄(ショウゲン)氏がジャパンエキスポ(@パビリオンKL)に登場、ステージでのトーク、およびファッションショーのモデルとして、ファンの目をくぎ付けにしました。  南国新聞は尚玄氏のステージ・トークを取材するとともに、幸いにも氏にインタビューする機会を得ることができました!役柄のイメージとは大きく異なり、誠実かつ真摯の一言に尽きる尚玄氏。本日は、氏の魅力あふれる“本当の姿”をご紹介しましょう。

ミス・ユニバース日本代表の加藤遊海さんとの掛け合いから、尚玄氏の人柄が表れる
 端正な顔立ち、長身、抜群のスタイルを誇る尚玄氏がステージに登場すると、さすがのオーラにため息が漏れます。今回のジャパンエキスポでは、ミス・ユニバース日本代表の加藤遊海さんとともにステージに立つ時間が存在したのですが、その遊海さんとの掛け合いの中でハプニングが発生、突如、尚玄氏の人柄が表れることに。 両名とも、ステージ上では通訳を介さずテンポよく会話が進んでいたところ、遊海さんから尚玄氏にある質問が繰り出されます。「尚玄さんは、ドリアンはお好きですか?」。それまでは、あらゆる質問や会話に、穏やか、スムーズ、かつ冷静な雰囲気で応対していた尚玄氏の顔が、その瞬間、(あっ、その質問は・・・!)という思いがありありと伝わる、なんとも困り果てた表情に。そしてすかさず、「すみません」と頭を下げます。そして「自分が以前食べたのはマレーシアのドリアンではなく、撮影で訪れた別の国のものなんです。今度、マレーシアのものにトライします。マレーシアのドリアンをいただけば、その印象が変わるかもしれません。それから改めて自分の回答を出したいと思います」。取り繕うという姿勢は微塵もなく、非常に素直で真面目、そしてフェアであろうとする尚玄氏。氏の魅力をあっという間に引き出した遊海さん。ナイスな質問でした!

不思議なほど多くのマレーシアとの縁
 「以前は欧米に興味があり、留学や旅行先に選んでいました。ところが、俳優としての職業を通してアジアにご縁をいただくようになり、自分の中で、どんどんアジアに対するウェイトが高くなってきていることを実感しています」と、インタビューの中で語る尚玄氏。また、「まさかこれほどまでマレーシアに関わることができるとは」と、その縁に不思議さをも感じていると氏は続けます。
 4年前に当地大手ケーブルチャンネルであるアストロの人気番組“Ku Tinggalkan Cinta Di Okinawa”に、主人公が恋する“日馬ハーフの空手師匠のシュン”として出演したことがマレーシアとの最初の縁。最近では、映画“ROMUSHA(ロウムシャ)”の撮影のため、「昨年11月、丸1か月に渡り、マレーシアで過ごすことができました」と相好を崩します。なお、ROMUSHAとは、大東亜戦争時に「死の鉄道」と称された泰緬鉄道建設の様子を描く映画で、その中で尚玄氏は、捕虜らに過酷な労働を課す士官を演じています。「史実を描く映画の中で、実在の人物をモデルとした役を演じるにあたり、資料や文献をあたり当時の様子を学んだうえで役に入りました。客観的に見れば“嫌な人物”である士官ですが、そうせねばならなかった現実や、彼の心象に随分思いを至らせました。彼の思いは本当のところはどうであったか、などと・・・」。悪名高い史実に正面から向き合った尚玄氏の言葉から、撮影から随分の時間が経過しているにもかかわらず、今なおその葛藤と、消えぬ過去への思いが如実に表れます。 ROMUSHAの公開は今秋以降とのこと。非常に楽しみなところですが、「映画を見て、マレーシアのみなさんに僕自身のことを嫌いにならないでいただきたいのですが・・・」。真の姿は、心優しい好男児の尚玄氏。みなさま、誤解をなさいませんように。

ナシレマに懐かしさ
 ドリアンは“今のところ”苦手であることがステージで明らかになったところですが、「ナシレマに大変懐かしさを覚えます。マレーシアに来たら食べたくなる料理で、今朝もいただいてきました。また、バクテーも好物です」と尚玄氏。マレーシアの2大ソウルフードが好物で、ナシレマにいたっては懐かしいとは。間違いなく“マレーシアン”の尚玄氏です。

古の時代から日馬交流を行ってきた沖縄。沖縄出身としてこれからの両国の架け橋に
 今後の抱負を伺う質問に対し、「沖縄は古の時代から、マレーシアと交流を行ってきた国として知られています。その沖縄の出身者として、日本とマレーシアのこれからの交流に少しでもお役に立てることができればと思っています。また、日馬合作映画にも関わっていきたいです」と答える尚玄氏。沖縄にルーツを持つ尚玄氏だからこそ、ご自身が“不思議なほど”マレーシアとのご縁が得られるのかもしれませんね。「次はぜひ、マレーシアに住む日本人の方々ともお会いしたいです」。

 誠実、真摯、穏やか、そして優しさにあふれる尚玄氏。一度会えばファンになること確実です。今後ますます、国際俳優としてマレーシアをはじめとするアジア諸国、そして世界で活躍されることを祈念するばかりです。




写真
エキスポステージで挨拶する尚玄氏

写真
「尚玄さんは、ドリアンはお好きですか?」とのミス・ユニバース日本代表の加藤遊海さんの質問に、一瞬「・・・」とまどう場面も

写真
エキスポではファッションショーのモデルとしても会場の盛り上げに貢献

写真
ショーやインタビューの合間に、静かに資料に目を通す尚玄氏

写真
浴衣姿の女性陣の撮影に応えます

写真
尚玄(ショウゲン)氏。
俳優。パリ・ミラノ・ロンドンでモデルとして活動。
2004年から俳優として日米アジア諸国で活躍