Kuma  2018年6月21日号掲載

コラム  は〜い、皆さん、今日もスラマ・パギ・パギさんです!今日も生き恥をさらし中のオッサンです。!さて、これまで直近の投稿では、やれ閉じ込められ事故の顛末だとか、マレーシア人の怒りの感情表現だとかと、何だか際どいテーマばかりを扱ってきたと思いませんかぁ?そうなんです、え〜、そこには一つワタクシなりの思いがありましてぇ、いい大人が、こうして誌面をお借りする機会があったならば、難しいテーマですけど、このこともある程度、自身の見聞に基づいて触れなきゃダメなんじゃないかという責務というか思い上がりがあったんですよね。

 つまり、それはジャジャ〜ン!「戦後の歴史観」に関する問題です。・・・と言いましてもねえ、オッサンは無学で専門家でもありませんからねえ。あくまでもマレーシア滞在を通じて個人的に体験した事柄だけを並べますんで、そこから先は、あくまでも皆さんのお考えの参考としていただけたらな〜って感じですね。

国中に溢れる旭日旗に逆カルチャーショック!!
 先ず、マレーシアに滞在して改めて強く感じたことは、歴史問題って本当に多角的に見ないとダメだなあって思いました。身近な経験では例えば兄弟喧嘩だってそうですが、きっと戦争にだって同じ史実に対して戦勝国、敗戦国、植民地など立場によっていろいろな言い分や側面があるでしょうし、ワタクシの世代は本当にそれに足る情報を得られてきたのかと心底疑問に思いましたね。
 一例を挙げれば写真に掲載するように、マレーシアには、クールなファッションとして旭日旗が日本以上に溢れているのは否定しようがない事実ですよね。このようなことは日本のメディアを通じて伝えられることは全くありませんからね。別に戦争に正当性云々などはわかりませんが、「自分って何かフェアじゃない世界に身をおいて生活していたんじゃね。」と本能的に感じましたね。

歴史を語ってくれた真の友人には今でも感謝!
 反対に日本が行った負の側面についても、ワタクシのマレーシア滞在中に知り合った大切なマレーシア人の友人から、直接聞くことが出来たことはとても貴重な経験でしたね。彼は「オレはKumaさんを始め、今の日本人に敵対感情は全くない。でも、旧日本軍が無実の俺の祖父に対して、当時、自白の強要を目的に延々と水を飲ませ続けたことも事実なんだ。」と教えてくれました。ワタクシは、この友人が語ってくれたこの話の信憑性を今でも疑っていませんし、メディア通じず、このことを彼から聴けたことに感謝しています。

ガイドさんからの説明にも納得!
 そんなことを総括すると、以前、マレーシア国立博物館で日本人ガイドさんから受けた次の説明が自身の一つの見解を導くきっかけを与えたように感じます。(細かい部分は当時の記憶に頼っていますので、正確ではないかもしれませんが、ご了承ください。)
 彼女曰く、「マレーシアの人々は、過去400年以上もポルトガル、オランダ、そしてイギリスの支配を受けてきました。そして最後の3年間だけ日本の支配を受け、それがきっかけで、今日の独立を勝ち取ることができました。同じ有色人種の日本人がイギリス人を追い払ってくれて、「自分たちだってやればできるんだ。」とマレーシア人に勇気を与えてくれました。その意味ではマレーシアの人々の中には感謝の声もあるのかもしれません。でも僅か3年間の日本による支配が、これまでの数百年の支配の中で最も厳しく残虐であると感じたのも事実なのです。」

マレーシアの歴史教科書に見る日本のプレゼンス
 ちなみに、現在、マレーシアの書店に行って、歴史の参考書を開くと、ご覧のようにマレーシアの歴史は、日本の記載からスタートしているものが少なからずあります。
 現在のマレーシアには予てから多くの人々が住んでいましたが、『マレーシア人』としての国民国家のアイデンティティーを刺激し、その礎となったのは日本人の出現であったことは、この方がおっしゃるとおり紛れもない事実なんだと思います。

・・ってな感じで総括しますが、・・
 繰り返しますが、オッサンは歴史に関する専門の教育を受けてませんし、ましてや様々なお立場の読者がおられる誌面にて、未熟な論を張るだけの恥さらしをする勇気は持ち合わせていません。ただワタクシ達のご先祖様が『鬼畜の権化』だったとか、あるいは反対に、一点の曇りもない自己犠牲に満ちた『正義の覇者』だったなどという、どちらの極端な意見にも、これらを踏まえると真実味はないなあというのが実感ですねえ。

 ・・・ということで、最初にお話したトラブルへの対処方法の違いやら、怒りの感情表現に対する文化の違いに行き当たったんですよねえ。つまり、常に“改善”を徹底的に求め、それが不十分だと激しく叱責する日本文化、さらにはオッサンのようにこうして帰国して改めて感じる社会の激しい同調圧力、これらの『自己流』をいわば統治者としてマレーシアで展開していた際に、マレーシアの方々にはどう映ったかは想像に難くない、、、2年間近くを現地で生活した自分には、今では割とそんなことがすんなりと理解できる気がしましすね。


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旭日旗車だって

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歴史参考書これって日本軍の残虐性を書いてるのかな?