Kuma  2018年6月14日号掲載

コラム  南国新聞読者の皆さーん、こんにちは。ま〜ね、こうして春になっても、まさに”春眠暁を覚えず”と言いますか、まあ、毎日眠くて冬眠中のkumaになってるんでございます。でも、今回は、そんな眠い目を擦りつつ、前回までの投稿でご紹介したトラブルや、それ以外の経験から感じたワタクシの”マレーシア観”について綴ってみたいと思ってます。テーマはズバリ”マレーシア人の怒り”についてです。

 ただこれはあくまでもこのオッサンの個人的な体験に基づく独断と偏見に満ちた考えです。きっと見解を異にする方も多いと思いますが、そんな時はどうか世間知らずの未熟者の戯言と一笑に付していただけたらと思います。どうかくれぐれも”怒らないで”くださいね(笑)。

マレーシア人はあまり怒らないのかな?
 ワタクシはマレーシア滞在中、(実は前評判ではある程度聞いていましたが)マレーシアの方が怒りの感情を露わにしているのをほとんど目にすることがありませんでした。車の運転マナー、レストランでの接客、壊れたインフラなどなど、およそこの国には、恐らく日本の何倍もの”怒りスポット”に満ち溢れているはずなのに、そんなことに目くじらをたてるマレーシアの方にほとんど遭遇することがありませんでした。諦観?それとも無頓着?そんな思いを巡らせながら、このオッサンがたどり着いた推論は概ね次のとおりでした。
・長年、植民地支配を受けたという歴史の中で、従属的な気風が強くなった。あるいは、従属的な人が順応して厳しい時代を生き残ることが出来た。
・多民族国家なので、本気で怒るとシャレにならず、民族間の暴動に発展しかねない。
・うだるほどに暑いので、いちいち怒ってられない。怒って余計なカロリーなんかを消費したくない。
・民主化や人権意識の発展段階による影響
まあ、そんなところでしょうかねえ。

もうダメ。泣いちゃう!
 ですからワタクシがマレーシアの方の職場環境などを表面的にみた限りでは、日本ほど部下を叱責したり、規律正しく振る舞う光景は少ないように感じました。
 そう言えば、かつてこんなことがありましたね。このワタクシがマレーシア滞在中に現地の病院で肝炎の予防接種をした時の話です。何と病院内で職員間の連絡ミスがあり、混合ワクチンを一回だけ注射されれば良いものを、よりによって個別のワクチンでチクリと2回も注射される羽目になってしまったのです。当然、割安なのは混合ワクチン1回注射の方でした。そこでその過誤による差額分を誰が負担すべきかについて、当事者たるこのオッサンの目の前で医者と看護師の間で議論になってしまったのです。「これはあなた達がカルテにきちんと書かなかったのが原因です。だから差額は看護部で負担してください。」医師は、理詰めで看護師にピシャリと迫ります。でも、その声は決して怒鳴ったり、感情的になっていたという訳ではありません。すると、何と次の瞬間、看護師の目から一筋の涙がタラーっと。何だかワタクシ自身のことがきっかけで、こんなに彼女が悲しい思いをしていることがいたたまれなくなりましてねえ。「あの〜、じゃあ、そんなに辛いなら、ワ、ワタクシが払いましょうかね、その差額?」結局、このワタクシが払うことはなかったんですけど、思わずそう言わしめたくらいの強烈な光景でしたね。実はちょうどその少し前にも、現地のとある商店でも店員があるミスをして涙ぐむ光景を目にしていただけに、「マレーシアの人ってストレスや怒りに対する耐性が低いのかなあ〜、こっちも気をつけないとなあ。」って思いましたね。

唯一目にした“怒り”の光景ですら(汗)・・・
 そんなワタクシもさすがに一年七か月もの間、マレーシアに滞在していたので。「こりゃ〜、100%怒鳴ってるなあ、やれやれ。」と認識できる場面には一度だけですけど遭遇しましたね。忘れもしません。あれは、とあるスーパーでの出来事。どうやら上司が現場の部下に対して、やれ、おまえの職員教育が不十分なんだ!おまえが甘いから従業員が怠けてるんだ!みたいに客がいる脇で大声で怒鳴ってるんですよ。しかもこんなに暑いマレーシアで上司も部下も白ワイシャツにネクタイをしっかりと締めてね。不思議なもので、日頃、現地の言葉に苦労しているオッサンも、こんな時ばかりは、はっきりと何を怒ってるんだか聞き取れるもんなんですよねえ。・・・・・・いや、ちょっと待てよ。・・・こ、これ、日本語じゃん!?・・・それに、に、日本人じゃん!?そうなんです!ワタクシがマレーシア滞在中、唯一、公衆の面前で相手を叱責しているところを目撃した経験、それはよりによって日本人だったんです。何だかまるでネタみたいなホントの話です。その当時、ワタクシは現地に一年以上住んでいたので、少しだけローカライズ(現地化)されていたこともあり、この光景がとても奇異に映っていたのは、言うまでもありません。
 ま、日本人としてアンガーマネジメントにはお互い気をつけましょうね。


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健診室

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健診室

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予防接種では待ち時間にサンドウィッチまで提供してもらえます

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電車の中で