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Kuma  2018年5月31日号掲載

コラム  皆さん、こんにちは。いつもこんなオッサンの留学体験記に目を通してくださってありがとうございます。今日は、タイトルのとおり、留学中に自宅のあるコンドミニアムのリフト(エレベーター)の地上30階のところで、ただ一人、故障のため閉じ込められ、1時間半かかってやっと救出された件の顛末についてまとめちゃいます。

この事故に関するオッサンの日本的な見解
 考えてみると、この一件ほど個人的にも日本とマレーシアの両国の文化的な違いを切実に感じた経験はなかったと言えるでしょう。オッサンも心に余裕がある時には、むしろ「“マレーシア流“の考え方を学びたい。」と悠長に構えていられたのでしょうが、やはり身の危険が迫っては、どうしようもありませんでした。折角の機会ですので、本件に関するワタクシの日本式な思考回路についてまとめておきたいと思います。きっと当時の心境は次のようなものだったかと思います。
1.先ずリフトの事故自体が“あり得へん”事件!トンデモな一大事だ!
2.事故の間、自分の不安を全く気遣ってくれなかったオペレーターの対応が不満だ!
3.救出時に、メディカルチェック、謝罪・賠償の申し出、連絡先の聴取、後日の責任者との接見のアポ等が一切なかったことへの不信感が120%!
 確かに事故があった日は土曜日で管理室は休みでした。でも、現場の者は責任者に連絡して、上記の指示を仰ぐことくらいは出来ただろうというのがオッサンの持論でした。

当事者間の協議の結果が、コレ・・・
 紆余曲折あり、顛末をどうまとめたら良いか難しいところですが、管理室責任者、リフト業者、警備員などとの接見の際、それぞれが冒頭に自身の正当性を主張し始めたところで、オッサンは早速、キレてしまいました。
 「先ずあなた達がすべきことは個々の言い訳ではなく、私への謝罪だろ!」気がつくと日本式の考えで話を遮り、一喝してしまいました。こんなにも後ろめたい生き方をしてきて、常日頃、他人様には寛容であらねばならないと深く自覚しているオッサンが、マレーシアの方に対して感情をむき出しにしたのは、1年7か月間のマレーシア滞在において唯一のものだったと言えるでしょう。
 そしてこの管理室責任者の人がさらに上長に掛け合って、買い物クーポン券の提供によりオッサンに賠償することを確約した時点で、ワタクシはその受理を断りました。なぜならワタクシが本当に求めていたのは賠償ではなかったからです。(←無収入生活のクセにやせ我慢してるぅ〜(笑)。)あくまでも彼らが組織内で上長への報告を怠り、事故が発生した際の対応策に向き合わないなんてことを防ぎたかったのです。
 自分でも一連の自身がとった言動は極めて日本的思考によるものだったようにも思います。きっとマレーシア生活がワタクシよりももっと長い皆さまはご異論もおありだと思います。現にこれらの当事者の方々は、こんなオッサンなんかに一喝された際、シュンとしてましたし、さらには、ワタクシが賠償を直前になって理由を告げて辞退した際には、完全に狐につままれたようにキョトンとしてましたからね(笑)。
 最後の最後まで“スリリングな歓迎”が終わらない国・・・

 以上の“リフトにおける閉じ込められ事故”があったのは、僅か帰国の3か月前のことでした。「まあ、帰国前に貴重なお土産話までいただいちゃってねえ、むふふ。」なんて、オッサンの口から余裕が出てくるのも束の間、・・・なぜかって?じゃじゃ〜ん、だって、ここはマレーシア!すべてがマレーシア!最後まで客人への“盛大で手荒い歓迎”は留まることを知りません!

 なんと帰国の僅か1か月半月前にさえ、“第3の監禁事故”が待ち受けていたのです。場所はKLのダウンタウンにある高層ビル内の一角にあるスーパー。確かにその日、“事件”の予兆は感じられていたんですよ。だってね、高層ビルのクセにエスカレーターが止まっていて、ビル内の人々は一斉にエスカレーターを階段として上り下りしてたんですからねえ(写真)。

 そして遂に事件は起こりました。何とスーパーで買い物をしているうちに、突如、出入り口のシャッターが閉まってガシャーン!店から出られなくなってしまったのです。(写真)「おい、またかよ〜。なんで自分ばかり、こうなの??もう、マレーシアって、余程、このオッサンをこの国に引き留めておきたいみたい(笑)。」流石に前回のリフトの恐怖を味わっていただけに、危機への免疫力は確実に向上していました。結局、その日は30分間、スーパー内にて三度目の監禁を堪能させていただきました。

 まさに「本当のスリルに出会える国、マレーシア!」なんちゃってね(笑)。


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高層ビルのエスカレーターが一斉に停止し、騒然と・・・

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突如シャッターが閉まってスーパーから出られない!

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高層マンション