ペナンの真珠  2018年4月26日号掲載

コラム

ジョージタウンとは
 2008年に世界遺産に登録されたペナン島の中心の町で、18世紀末〜20世紀前半に英国東インド会社がつくり移民が開拓し発展してきた港町。中国、インド、マレー、ヨーロッパの様々な民族が何世紀にもわたって共存してきた独自の文化が息づいている。海のシルクロード・マラッカ海峡の寄港地として歴史的にも重要な役割をしてきた。今では、異国情緒ある古い街並みが残る中、お土産屋さんやローカルフードのお店等が並び、世界中からの観光客で賑わう観光スポットともなっている町。

バスで出発!
 ジョージタウンの中心部にあるコムタはペナン島で一番高い高層ビル(約250m)、なんでも、ペナンの町が一望できかなり見晴らしがよいとのこと。じゃらんじゃらんは、ここからスタートするのが一番いい。まず、街の全体をタワーの一番上から見て把握してみよう!ということでわくわく&ドキドキ気分でバスにのって出発しました。ドキドキというのはバスに乗るのは初めて、市街を走るほとんどのバスは中央ターミナルのコムタに行くと聞いたのでトライしました。車で直行すれば約15分のところ約45分をかけ、バスはいろんな地区を周回、現地の人々の暮らしの様子など垣間みながらいきます。かなり楽しいプチ冒険のような気分。どの地域も街路樹など緑が多く、想像していたより小綺麗。フラット(日本でいう公団住宅のようなタイプ)下や道沿いにはホーカーセンターや屋台があり、出勤や登校前、朝ごはんを食べながらおしゃべりしている人々がたくさん。安く食べれてご近所同士ちょくちょく顔をあわせるこのスタイルは、いいなーと思います。日本でもこんな場所が近所にあったら、働く主婦も楽だし、栄養のあるものが手軽に食べれて経済的、つながりの希薄な忙しい現代社会、地域の子供から大人、高齢者までが自然に交流できてすごくいいのでは。輝く緑と鳥の声、地元の朝の活気ある光景はとてもゆたかな感じです。

『コムタ』ペナン島のランドマークタワー
 さて、コムタに到着。タワーの上に上がる入り口はちょっとわかりにくく、人に聞いてあちこち歩きまわり、ずいぶん時間がかかりました。皆さん親切に教えてくれますが、正確に教えてくれる人がいなかった。または私の英語力がなかったのか。まあ、これはいつものこと、時間には余裕をもって行動しているので‘ネバーマインド(気にしない)’。この言葉、はじめて覚えた生きた英会話。マレーシア滞在初心者だった頃、なにかとイライラしていた自分がなつかしい。タワーの下はショッピングセンター、昔からあるショッピングエリアはシャッターの閉まっているお店が多くさびれた感じ、店員さんはおしゃべりしながらのんびりムード、新しいショッピングエリアはフードコートやアトラクションなどがあり現代のアミューズメントパークという印象。新旧が共存するこのタワーには主に地方政府関係のオフィスがはいっているそうです。カウンターで65階の展望台と68階の屋上に上がるチケットを購入。大人RM118(約3300円)、マレーシアの物価からするとかなり高額。セキュリティチェックを受けて入場し、エレベーターにスタッフが同乗、コムタを簡単に説明する動画を見ながら上っていきます。まるで、デズニーランド風の遊園地にいる雰囲気です。65階ではまずコムタと町の歴史についての10分くらいの映画を見る。その後展望台へでると、お土産屋さんが1つあるくらいでがらんとしている。平日のせいかお客さんも数人程度。最近できたアトラクション、命綱をつけて窓の外側にある通路を歩くとういうかな〜り怖そうなものがありました。
 そして68階、ついにコムタタワーの頂上に到着!なんとすばらしい見晴らしでしょうか!ジョージタウン中心に、360度、ペナン島と海の向こうの本土のペナン州も見渡せます。爽快の一言! この景色、多少お値段は高くても、コムタに登る価値は十分あります。眼下にはマラッカ海峡の海に向かってジョージタウンの街並、赤茶色の瓦屋根が広がる。こうして上から全体を見下ろすと、すごくわかりやすい!いつも車で通っているのはあの道か〜。あのホテルからあのお店まであんなに近かったのか〜と、いろいろ把握できます。海と反対側は、島中央にあるペナンヒルの丘陵地帯。ちなみにこの山の向こうは、主に地元の方が住んでいて昔からのカンポン(村・田舎)があるそうです。海ガメのような形をしたペナン島は、大雑把にいうと、中央の山を挟んで右側が経済開発の進む都会、左側が熱帯雨林地帯と昔からあるカンポンという感じのようです。

元気なペナン
 ペナン島では今年から行政のトップの方が代わり、交通渋滞の緩和、ゴミの分別、リサイクル、環境問題への取り組みなど、暮らしやすい町づくりが新たに始まっている様子。一方で、教育、都会の貧困、高齢者などの様々な社会問題に取り組む一般市民やNGOの活動も活発で、新聞紙面を明るい話題で飾ることが多く「元気なペナン」という印象を持ちます。では、実際、世界遺産ジョージタウンの素顔はどんな感じなのでしょうか。歴史をかけて培われてきた異文化共存のパワーが現代どんな風に展開しているのかも楽しみです。じゃらんじゃらんジヨージタウンのお散歩、次回をお楽しみに!


THE TOP KOMTAR
Rozana’s Batik
大人RM118・子供RM88(65階の展望台と68階のスカイウォーク )
www.thetop.com.my


筆者から
ペナン島の朝はなんといって気持ちいい。鳥の鳴き声が美しく響き、朝陽が登ると空と海が水色やピンクに刻々と変化、何か特別なこともなくても一日の始まりがうれしいです。「東洋の真珠」と古くから言われている島なのも納得。しかし現代のペナンは都会化して通勤ラッシュの渋滞と騒音はかなりのもの。それでも島の自然のパワーは負けていないな〜と感心です。by ペナンの真珠


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ラピッドペナンRapid Penang(ペナンの公共路線バス)前から乗って後ろから降りる。乗る時に運賃を払う

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コムタはペナン島で一番高い高層ビル(地上約250m)。街を歩くときの目印になってとっても便利

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コムタの屋上からみるジョージタウンとガーニー地区方面。「ペナン島っていいとこだな〜」といい気分

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68階のレインボースカイウォーク(足元までガラス張りの通路)。「足がすくみま〜す!」と観光客の方。ちょっと勇気がいる空の道。靴カバーをつけて歩きます

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冷房の効いた68階のレストラン。ジョージタウンを足元に見下ろしながら食事できます。海(マラッカ海峡)の向こうは本土のバターワースの町。平日のためか、人も少なく静かでゆっくりできました

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タワーの下にあるレストラン街の「和食通り」。寿司、ラーメン、餃子、焼肉、たこ焼きなどの日本食がいっぱい。この階は入場料を払わなくても誰でも入れます