K・K  2017年4月20日号掲載
大人も子どもも大いに夢中!
〜人型ロボットROBI、マレーシアに初上陸!〜

ピックアップ  全世界で大人気を博している日本発の人型コミュニケーションロボットのROBI。2017年3月、満を持してマレーシアに上陸!開発者の高橋智隆教授、ならびに「週刊ロビ」を通してROBIを販売するデアゴスティーニ・ジャパン代表村野一氏を迎え、マレーシアンをあっと驚かせ、夢中にさせるROBIによるパフォーマンスが、ワンウタマショッピングモールで繰り広げられました。高橋智隆教授に開発秘話を伺いましたので、パフォーマンスの様子とともにご紹介しましょう。

多言語を理解、テレビをつけ、踊り、「疲れて座り込む」ROBIに大興奮
 「私のこと、好き?」と中国語で尋ねる司会者に、「ウオ・アイ・ニー(大好きだよ)!」と愛らしい声で答える男の子ロボットのROBI。同時にマレーシアンの英語をしっかり認識、立ち上がり、踊り、腕立て伏せをし、「もう疲れたよ~」と足を投げ出す仕草に、観客は一瞬でメロメロ!極め付けは100台のROBIによるパフォーマンス。まずは順に1,2,3と口ぐちにカウント。15番目のROBIが答えずに黙っていると、他のROBIたちが一斉に15番目に振り向きます。視線を感じた15番目のROBIは「あちゃ~」と首をかしげます。気を取り直して数え直し始めると、面倒になった18番目が「100!」と答える始末。もはやロボットではなく個性あふれる可愛らしい子どもたちに見えてきます。さらに続く全ROBIによるウェーブ、ダンスは圧巻。「いつか1万台のROBIでパフォーマンスをしてみたいですね」と高橋教授。100台で十分に圧倒されるところ、1万台とは!こうご期待ですね。

「ROBIマレーシア版の開発は非常に難しかった」
マレーシアにおけるROBI販売開始は、他国と比較して遅れをとりました。その理由は、「多言語を同時に理解し、話すプログラミングに時間を要しました。さらにROBIには、中国語、英語といった単体言語のみならず、マングリッシュも理解させなければ会話は成り立ちません。認識可能なレベルにプログラミングするまで、50名に及ぶ会話データをとるなど、まさに人海戦術でした」と高橋教授は語ります。

コミュニケーションロボットの今後
 ROBIのようなコミュニケーションロボットの今後の開発・普及について尋ねたところ、「現在アメリカでは、アマゾンの“エコー”が爆発的な売れ行きを見せ、すでに1000万台を突破しています。数年以内にさらに大きなうねりが起こり、ロボットは一家に一台、一人一台の世の中になると見ています」。現段階では、技術的な限界により機能が部分的なものに限られているため、一層研究開発に尽力したいと語る高橋教授。しかし、「アンドロイドを作りたいとは思っていません。一方、スマホなどとは異なり“愛着をもてる”ものを創りだしたいという思いがあります」。つまり、人間と同じ働きをする機能を持たせるには、作業効率の関係から“人型ロボット”である必要はないとのこと。そのため、「コミュニケーション性をとことん追求し、より深く我々の暮らしに入り込んでくる、人間的ではあるけれども、ガジェット的な要素を持つロボットを創造していきたいし、その可能性を誰よりも私自身が見てみたい」。 幼い頃、鉄腕アトムに魅せられ、「大人になったらロボット博士になる!」と決心。その夢を叶えたように世間の目には映る高橋教授の目標は、もう少し先の地点にあります。

 70巻で完結する「週刊ロビ」を通して、音声認識を含むロボット工学をしっかり学びながら、ROBIを創り上げる楽しみを味わってもらいたいと語る高橋教授と村野代表。ただひたすらすべての部品を数日で組み立てるロボット作りとは異なる目的を有するROBI。「長く愛着をもって遊んであげてほしい」と、父のようにROBIを見守る高橋教授の姿が印象的でした。


詳細
www.deagostini.my/robi/




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幼い頃に鉄腕アトムに魅せられて以来、
ロボット作りに邁進する高橋智隆教授

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100体のロビが、それぞれの個性を発揮しながらマスゲームします

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100体のロビによる見事なダンスパフォーマンス!

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高橋教授の呼びかけに愛らしく答えるロビ

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「疲れたよ~」と足を投げ出すロビに、「可愛い~♪」と子どもたち

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「ロビはドライバー1本で組み立てられます」

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高橋教授にサインをもらい、嬉しそうな表情を見せるロビのファンの女性

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高橋教授のサインをもらうための列は、各パフォーマンス回で1時間以上にわたり続きました

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高橋智隆教授と村野一デアゴスティーニ・ジャパン代表