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Mika Yatsuchi  2014年8月28日号掲載

ピックアップ  どこか愛着の湧く町の名前「セキンチャン(Sekinchan)」。ホタル観賞の地として知られるクアラセランゴールから、さらに北へ30キロ。市内からは車でおよそ1時間半ほどの場所に位置する。海岸に面していることから、漁師の町として知られてきた。お手頃な価格で新鮮なシーフードが食べれるとあって、KLやいイポーから、訪れる人も少なくない。一方、町の内陸部には、壮大な水田が広がり、国内有数の米産地でもある。

 のんびりとした時間が流れるのどかな町が、近年国内外から著しい脚光を浴び、連日多くの観光客が押しよている。今年のチャイニーズニューイヤーに公開され、大ヒットした映画「The Jaurnney – 路有你」。マレーシア人監督により制作されたこの映画では、この地が撮影舞台の一部となっており、その美しい水田風景は一躍地元民の間で知られることとなった。また、海外メディアにより「マレーシアの知られざる旅行名所」として特集が組まれ、アジア圏を中心にこの町を訪れる観光客が増えている。今回の南国タウンでは、今人気急上昇中のセキンチャンの魅力をご紹介。

セキンチャンのトップ米メーカー「PLS」
 セキンチャンきってのトップメーカー「PLS」。同社が製造している「セキンチャンベスト(Sekinchan Best)」は、セキンチャンライスとして地元民の間では知られており、一度店頭に並ぶと数日で売り切れてしまうほどの人気ぶり。値段が比較的リーズナブルなうえ、味がいい、とあって口コミでその評判が広がっているようだ。
 同社は、セキンチャンの水田のおよそ3割を所有し、自社工場を持つ。苗作りから、栽培、収穫、加工、流通まで一環した米作りを手がけている。3年前に、HACCP及びISOを取得した工場を新設。工場内を見学することができ、加工処理の様子や、米作りのノウハウ、歴史について学ぶことができる。また、工場内の販売コーナーでは、セキンチャンの美味しいお米が購入できる。ここでしか購入できない米もあり、訪れた観光客によって、飛ぶように商品が売れる。祝日には、一日でおよそ4万人が訪れたこともあるという。今や同社の工場見学は、セキンチャンの主要観光スポットのひとつになっている。
工場見学
◆入場料:RM4
◆営業時間:午前9時から午後6時

人気を呼ぶ「米」作りの秘訣
 同社では、主にインディカ種とジャポニカ種を栽培している。年中熱帯のマレーシアでは、米の収穫は年に2回、6月と12月に行われている。小さい頃から米作りに携わり、およそ40年。 リム社長の米作りへのこだわりは、味はもちろん、環境に配慮し、そしてからだに優しい米作りを目指している。“良い米”を作りたいという思いは、新しい技術の開発や品種改良に邁進させるエネルギーとなっている。
 「日本や台湾に出かけては、米作りに関する多くのことを教えてもらいました。年中太陽が照りつけるマレーシアの土地に適応し、なおかつ味の良い米を作るには苦労しました。日本や台湾からも苗を取り寄せては栽培し、最も合う苗を研究しました。また、美味しい米作りに欠かすことのできない要素が、綺麗な空気と水、そして土壌です。
 現在、当社で最も力を入れている事業の一つが、「高品質な米作り」です。その一環として取り組んでいるのが、水田の水質向上です。日本のメーカーが開発した、水質を改善する技術に強い関心を抱いています。今後、私たちの米作りを飛躍的に進化させるためにも、研究を続けていく予定です。そして、もう一つ、農薬などの化学的要素を出来るだけ排除した米作りです。害虫が付かないように農薬をまくことは、大気汚染を招き、また私たちの健康にもよくありません。農薬に頼らない強い苗を育てることが、私たちの課題です」と、リム社長は、米作りへの熱意と今後の抱負について語る。
Bestシーズン
収穫を迎える前の3月、9月が一面緑に覆われた美しい水田を見ることができます。

「美味しいご飯の炊き方」&「保存方法」
美味しいご飯の炊き方
 同社の製造するセキンチャンライスは、炊きあがりにかおる自然な米の香りが特徴。そのため、洗い過ぎは禁物です。リム社長いわく、しっかりと品質管理されていので、米は1〜2度洗えば十分とのこと。沸騰後、弱火で20分ほどで、ふっくらとつややかなご飯が炊きあがります。おにぎりや寿司にも合うそうです。(※販売されている白米【ジャポニカ種】の場合)
保存方法
 米に虫がわくのを防ぐため、冷蔵庫での保管がおすすめです。万が一、虫が湧いてしまった場合は、冷凍庫に半日入れておくと、虫を簡単に除去することができるそうです。

レダンビーチ(Redang Beach)
 東海岸にあるマレーシアきってのビーチリゾート、レダン島ではなく、セキンチャンにあるのはレダンビーチ。海岸には、休日を楽しむ地元の人たちが、思い思いの休日を過ごしています。海岸のすぐそばに、真っ赤な色をした大きな木が立っています。その周りには、人が集まり赤いリボンを空高く投げている姿が見られます。
 どうやらこの木は、願い事を赤いリボンに書き込み、祈りを込めて空高く木に投げ、願掛けをする場所のようです。そばにあるお寺の中で、リボンを購入することができます。リボンに願いを綴ったら、空高く木に向かって投げかけよう!
(※うまく木にひっかけるには、力まずに投げるのがポイントです!)

新鮮なシーフドをいただくなら「源盛隆大酒家」
 その日に獲れた新鮮なシーフードをベストな方法で調理しています。おすすめは、トマトの酸味とあっさりとした魚のうま味がたっぷり詰まった「蒸し魚のビーフンスープヌードル(Fish steam with rice noodle)」や絹ごし豆腐と蟹の身がたっぷり入ったスープです(Claypot crab with Toufu)。安価でうまい料理が揃ってます!
源盛隆大酒家(Guan Seng Long)
■住所:No, 30-40, Jalan SD1, Taman Sekinchan Damai, Sekinchan, Kuala Selangor, 45400
■電話:03-3241 8494
■営業時間:月〜土曜日:午後12時〜午後10時 日・祝日:午後12時〜午後9時
※訪問前に連絡を入れておくことをおすすめします。

お土産には必ずセキンチャンの名産品マンゴーを!
 セキンチャン名物は、シーフードやお米だけではありません。忘れてはならないのが、マンゴーです。「PLS」工場の前に、この土地ならではの名産品を扱うマーケットがあり、地元で収穫されたフレッシュなマンゴーが購入できます。値段は重さによって異なります。
 店のおじさんが、2、3日後食べ頃になるマンゴーを選んでくれます。皮は緑色をしていますが、中は鮮やかな黄色の果肉です。ジューシーで濃厚な甘みのあるセキンチャンマンゴーは、マレーシアにいる間に一度は試してほしい絶品フルーツです!




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PLS工場内

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PLSの博物館では米作りの歴史が学べる

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量販店でも人気のセキンチャンベスト

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PLSリム社長

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レダンビーチ

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真っ赤な木には、皆の願いがたくさん

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赤いリボンに願い事を書き込む

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『源盛隆大酒家』のシーフード料理

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セキンチャン産マンゴー

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「セキンチャンに来たらマンゴーをぜひ!」