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Mitsuyuki Horii  2014年4月10日号掲載

ピックアップ  国立心臓病センター(IJN)が超小型ペースメーカーの臨床試験を進めている。50センのコイン程度の大きさの超小型ペースメーカーの正式名称は経カテーテル(Transcatheter)・ペーシングシステム「TPS」という。

 IJNの心臓電気生理学顧問医師のラザリ・オマール医師は超小型ペースメーカーについて3月20日の記者会見で、「TPSは画期的で、心臓と接続するための『リード』と呼ばれる電線を使用しない。このため現行のペースメーカーよりも患者の外科手術の負担が少なくなる」とその革新性を説明した。既存のペースメーカーの10分の1というサイズの「TPS」は大腿静脈に通したカテーテルを介して心臓の右心室に運ばれ、小型の固定器具で心臓内に固定される。このため、患者の胸部を切開するなどの外科手術を行う必要がなくなる。

 3月20日にINJNは4人の患者に超小型ペースメーカー「TPS」の埋め込み手術を施しており、総計で6人から7人の患者に施術する予定だ。臨床試験は米国の医療機器メーカーが世界的規模で実施している。なお、IJNは年間約500人の患者に対してペースメーカーの埋め込み手術を行っているという。




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超小型ペースメーカーを紹介するラザリ・オマール医師