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Mika Yatsuchi  2014年1月30日号掲載

ピックアップ  「コンファインメント・センター(Confinement Center、産後院)」、「ナニー・サービス(Nanny)」という言葉をご存知ですか? マレーシアでは、「産後」ケアを手助けしてくれる施設やサービスがあり、中国系マレー人の間では一般的に知られているようです。日本の場合だと、退院後は家や実家で産後を過ごすというのが一般的で、産後院のような施設は馴染みがありませんよね。今回の南国タウンでは、異国の地で出産を迎え、実際に施設を利用した体験談をもとに、マレーシアの出産・子育て事情を紹介します。

■マレーシアで出産、そして産後院に入ったきっかけとは?

 マレーシアで初めての出産を迎えた長岡佳奈さん。昨年末に、元気な男の子・航太朗君が誕生した。妊娠が分かった当初は、初産ということもあり、日本での出産を考えたという。しかし、「夫婦そろって出産を迎えたい」という思いを優先し、マレーシアでの出産を決意した。

 「初めてのことで、戸惑いや不安もありました。しかし、マレーシアで出産をする良さもあります。無痛分娩や帝王切開といった出産方法にも前向きな先生が多く、費用や母子の状態に応じて、出産方法を決めることができます」と佳奈さんはいう。

 日本から両親が来られないという事情や、子育てをする知り合いも少ない中、どのように産後を過ごそうか悩んでいたときに、コンファインメント・センターを知った。旦那さんが、知り合いから「ナニー・サービス」というケアサービスがあると、聞いてきたことがきっかけだったという。

 マレーシアの場合、産後入院する日数は平均して2~3日と、日本に比べて短い。産後、からだが回復するまでの約1ヶ月(28日)間、子育てを手伝ってくれるのがナニー(Nanny)の役割。妊娠が分かった段階で、口コミなどで知り合いのナニーを予約するのが一般的なようだ。「私たちがナニーサービスを知ったタイミングが少し遅かったため、予約をとるのは難しいと言われました。そこで、インターネットを通して知ったのが、コンファインメント・センターの存在でした。ここ数年の間に、施設の数も増えてきているようですよ」と、産後院を知ったきっかけについて語る。

■産後院の選び方

 佳奈さんは、実際に2カ所の産後院でそれぞれ約2週間ずつを過ごした。出産する3ヶ月くらい前に、4カ所ほど市内やペタリン・ジャヤにある施設を見学したそうだ。

「入所する施設を選ぶにあたって、重視したのは①英語が通じる ②母乳で育児 ③産後ケアの充実です。施設の規模やサービス内容に応じて、1ヶ月(28日)およそRM5000~RM10,000リンギが相場となっているようです。実際に訪れて、施設の雰囲気を見たり、スタッフの人から話を聞いたりしてから決めるのがいいと思います」と、佳奈さんは産後院の選び方をアドバイスする。

☆豆知識☆

産後のケアには大きくわけると3つのタイプがある。
①ナニー・サービス
産後、自宅内で育児を手助けしてくれる。
②コンファインメント・レディー
こちらも産後、自宅内で育児および家事全般を手助けしてくれる。ナニー・サービスに比べサービスが充実する分、費用も高くなる。
③コンファインメント・センター
 滞在型の産後施設。食事は毎回バランスのいい食事が提供される。施設によっては、子育て専門スタッフや看護師が常駐しており、育児についていろいろとアドバイスをしてくれる。




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佳奈さんと生まれて間もない航太朗くん

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佳奈さんが利用した産後院『BONDA VILLA』。