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Junko Motoyama  2012年1月1日号掲載

ピックアップ  巨大な岩山に作られたヒンズー寺院「バトゥケイブ」に、今年はじめからKTMコミューターで簡単に行けるようになった。Sentul駅から北へ向かう新しい路線が開通したのだ。KLセントラル駅からなら片道たったの2リンギ。30分程度でバトゥケイブ駅に着く。

 改札を出て右手の階段を降りれば、そこはもう、大小様々、極彩色のヒンズー教の神々の像が待ちかまえるバトゥケイブだ。車で行く場合には正面ゲートを使うが、電車の場合はバトゥケイブ東側の裏門のような場所から出入りする。

 すぐ目に飛び込んできたのは、巨大な緑色のカラス天狗のような像の後ろ姿だ。少し歩くとKL市内にもあるタイプのヒンズー教寺院や、インド菓子の屋台、そして「CAVE VILLA」という怪しげな施設があり、そこを通り過ぎたらやっと本命のバトゥケイブが現れる。「CAVE VILLA」は以前からあったヒンズー教の像や絵画などを展示する博物館を改装して2008年にオープンしたもので、爬虫類や鳥のミニ動物園のほかインド舞踊のステージなども楽しめるらしい。

272段の階段を上る
 高さ42.7メートルもの黄金の像は、ヒンズー教の主神シバ神の息子、ムルガ神。この像の横には、272段の階段が岩山に突き刺さるように伸びている。上っている参拝客は、やはりインド人が多い。

 半分ほど上ったところで息が切れ、立ち止まってふと見上げると、やはり疲れて立ち止まっていたインド人の女性とバチっと目が合い、思わずお互いニヤリ。汗だくになりつつも、思っていたよりはラクに山頂に着けた。ゆっくりゆっくり登れば幼い子どもや高齢者でも問題なさそうだ。

 頂上には天井まで100メートルという巨大な洞窟が広がっており、バトゥケイブの本殿はここにある。一見ただの小さな寺院のようだが、毎日、麓から僧侶が登ってきて、午前中と夕方と夜に儀式を執りおこなうという。さらに10段ほど階段を上ったところにも寺院があるが、これは本殿ではない。

 洞窟内には壁の至る所にヒンズーの神々の絵が描かれ、像が置かれている。それだけでなく、なぜかニワトリもいる。インド人の女の子に追いかけられ、「コケコッコー」と逃げ回っていた。

ヒンズー教の不思議な儀式
 本殿には3時半ごろからインド人の信者が始まり始め、4時から午後一回目の儀式が始まった。上半身裸で腰にパレオのようなものをまとい、顔や腕に白いストライプを描いた僧侶が3人と太鼓とラッパのような楽器の奏者2人がどこからともなく現れ、楽器の演奏を合図に儀式が始まった。

 祭壇内には杭のようなものが二つあり、僧侶が金属の入れ物に入った液体を杭にかけ始めた。はじめは水、そしてミルク、ミルクティー、蜂蜜、お粥、小麦粉、粘土らしきものなどなどを、次々に杭にかけては水で洗い流していく。参拝客の寄進物である花飾りを杭に飾り、祈りを捧げ、最後に灰らしきものが配られて、信者たちはそれを額にこすりつけ、儀式は終了した。参拝客は全員インド人だったが、ヒンズー教徒でなくても、フラッシュを使わないなどマナーを守れば境内で儀式をみて写真をとっても問題なさそうだ。

 このバトゥケイブは、ヒンズー教の大祭「タイプーサム」の舞台でもある。2012年は2月7日にタイプーサムが行われる予定だ。毎年ものすごい人出となるが、その際はぜひ電車でぶらりと出かけてみよう。


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まず見えてくる緑色の像。
河童かカラス天狗に似ているような…

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麓にあるヒンズー教の寺院内では信者が昼寝をしたり、
本を読んだりと思い思いにくつろいでいた

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なぜかイエス・キリストの宗教画など様々なものが売られている売店

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CAVE VILLAには結構人が入っていた

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近くで見る黄金の像は巨大で迫力あり

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頂上付近からの眺め

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インド人のなかには丸刈りにして神聖な黄色い粉を頭に付けている人もちらほら

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いたずら好きそうな顔のサルや、なぜかニワトリもいる

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独特の音楽が儀式の雰囲気を盛り上げていた

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洞窟内や麓の寺院内には色とりどりの神像や宗教画がある

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