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諸星蘭  2012年1月1日号掲載

ピックアップ  マンガやアニメ、ゲームに関するマレーシア最大のイベント「コミック・フィエスタ2011」が12月17、18の両日、クアラルンプール・コンベンション・センターで開催された。10回目を迎えた今回のフィエスタでは、開場前から会場には長蛇の列ができ、マレーシアの日本好きの若者がこのイベントを待ち望んでいたことがうかがえた。昨年ののべ入場者は初めて1万人を突破(1万1300人)したが、今回はそれを更新、1 万5000人超と過去最高を記録した。

 今回のフィエスタの目玉は、日本の女性アニメ・ソング歌手2人が初めてマレーシアで公演を実施したことだ。3年ほど前にアニソン歌手の大御所、水木一郎さんがマラッカで公演やファンとの交流の場を持ったことがあるが、女性のアニソン歌手のマレーシア公演はおそらく初めて。そのためか、ステージにテレビ・アニメ「境界線上のホライゾン」や「sola」「伝説の勇者の伝説」などの挿入歌を歌うCeuiさんと「幻想魔伝 最遊記」や「BLUE DRAGON 天界の七竜」の主題歌などを歌う下川みくにさんが登場すると、会場の熱気がヒートアップ。2人の日本語での問いかけに日本語で答える参加者も多く、アニメなどを通じていかに日本語が浸透しているかがうかがえた。

 2人はそれぞれのもち歌を披露した後、「創聖のアクエリオン」の主題歌をデュエットした。

 公演後、2人は地元メディアに対する記者会見を実施。「冬の日本から来たので12月でもこんなに暑いのかとマレーシアの気候にびっくりしました。マレーシアに来る前はどのくらいの人が来てくれるか心配でしたが、こんなにたくさんの人に来てもらってうれしかった。アニメソングが日本だけではなくて、世界に広がっているのだということを実感しました」(下川みくにさん)、「マレーシア人の陽気さ、すがすがしさに感銘を受けました。それはこの暖かい気候がもたらしたものだと感じま した」(Ceuiさん)と、マレーシアの第一印象に好感を持った様子。

 2人は「またマレーシアのみなさんと会える機会があればうれしいです」との希望を表明した。

 なお、2人はこの後、台湾での公演に向かった。今回のマレーシア公演は下川さんは台北、中国(北京、上海、香港、マカオ)、シンガポール、ソウル(韓国)に次ぐ海外公演、Ceuiさんは中国・広州と香港に次ぐ3回目の公演となった。

 このほか、アニメ・ファンの間でカリスマ的な人気を誇る新海誠監督の新作「星を追う子ども」が、東南アジア地域では初公開されるといった出し物もあった。

 会場はどこから沸いてきたか思うほどのコスプレーヤーで満ちあふれ、マレーシアだけでなく、シンガポールやインドネシアなどからの参加者も。

 経済や政治面では停滞が続き、テレビ・ドラマや音楽では韓流に押されっ放しの日本だが、このフィエスタ参加者の熱気にマンガやアニメなどのサブカルチャー部門では、ほかを圧倒する強さを発揮していると痛感させられた。


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自分の書いたマンガやイラストを会場で販売するマンガ家やイラストレーター

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自作イラストのほか、手作りのフィギュアを販売する人も

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自作バッジも人気の販売グッズ

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新海誠監督の新作アニメ「星を追う子ども」の絵コンテなどの展示も

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それぞれお気に入りのキャラに扮して会場を闊歩するコスプレーヤーたち

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「けいおん!」ブームの影響がマレーシアにも波及か。
地元ガールズ・バンドがステージに登場

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どんな持つアイテムを持つかもひとつの表現のしどころ

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バーチャル・アイドル、初音ミクはコスプレーヤーに人気のキャラクター

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会場はファンでぎっしり埋まり熱気包まれた

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かつてゲームの販促モデルをしていたという女性。
手作りで1週間かけコスチュームを制作。
かかった費用は60リンギとか

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コスプレ・コンペも実施され、出場者が寸劇を披露

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地元メディアとの記者会見に臨んだCeuiさん(左)と下川みくにさん。
アニメ・ソング歌手の大御所、水木一郎さんが
3年ほど前にマレーシアに来訪して以来、
アニソン・シンガーのマレーシア公演は初ということもあって注目度が高かった。
女性のアニソン・シンガーのマレーシア公演はおそらく初めて

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東京・浅草で買った浴衣を着てブース出展していた女性

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インドネシア在住のオランダ人コスプレーヤー、
アーサー・ロベレッヒ(Authur Robberecht)さん(右)

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侍アニメが好きというアイルランドの女性は模擬日本刀を会場で購入したとのこと

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会場では模擬日本刀などの販売も

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「戦国バサラ」の伊達正宗に扮したコスプレーヤーに、
なぜ伊達正宗を選んだのかをきいたところ、
「片目を失いながらも戦士として戦い続け、領土を治めたところに魅かれたから」
と答えてくれた

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日本在住のマレーシア人、ダニー・チューさん製作によるテレビ番組
「カルチャー・ジャパン」のPRをおこなう、
末永みらいのキャラに扮したコスプレーヤー。
末永みらいはチューさんが作り出したイメージ・キャラクター

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