今が旬! 美味しいドリアンの見分け方とは

ピックアップ  今が旬のドリアン。マレーシア原産のため、当然のことながら「ドリアン」はマレー語。直訳すると「棘の果実」となるそうだ。

 「ドリアンは好きか?」と地元の人たちから頻繁に質問を受けるが、いつも「フルーツを食べている感覚がしないので、少し苦手です・・・・」と正直に答えていた。ある日、友人から、「スーパーで売られている中身がパック詰めされたドリアンだけを食べて、美味しいかどうかを判断してはいけない」と諭され、あれよあれよと言う間に、美味しいドリアンの里の一つであるパハン州を訪れることとなった。ゲンティン・ハイランドを超えたあたりから、高速道路沿いにはドリアンを販売する屋台が立ち並ぶ。もちろん法的に許された店ではないが、お巡りさんも買っていくという。友人は、ある店の前で車を止め、慣れた手つきでドリアンを手にすると、軽く肩のあたりまで持ち上げ、耳に近づける。それを何度か繰り返し、「お、これだな」という表情を見せると、さっさと屋台の裏に持っていき、見事な手付きでドリアンをさばき始めた。「あれ!?臭いがまるでしない」と驚いていると、「ドリアンは屋外で食べると、臭いは気にならないよ」とのこと。しかし、屋外だからという理由だけではない。これまで食べたスーパーのドリアンは、食べる瞬間に独特の臭いを感じたのだが、友人が選び、開いたばかりのドリアンは、口元に持ってきても、臭いをほとんど感じなかったのだ。小さな房を手に、おそるおそる齧ってみると、「あ、美味しい・・・・・・」。甘さの強いカスタードクリームのような味わいと、とろりとした触感だけが舌に残る。ひと房食べ終わると、不思議とまた次に手が伸びる。「彼はドリアンを選ぶのがうまいのよ。彼のオススメのドリアンはいつも美味しい」、同行した別の友人が言う。「ドリアンはよく熟れると軽くなる。また、中の各房が内側の果皮から離れるので、振ると中身が揺れるのを感じる。まずはそれを確かめるのが先決。慣れてくると、ぱっと見ただけでわかるようになるよ」。ドリアンは病み付きになる、という言葉の意味がようやく分かってきた。

 ところで、マレー半島の各ホテルでは「ドリアン持ち込み禁止」であることは周知のとおりだが、ボルネオ島では「TARAP(タラップ)持ち込み禁止」だそうだ。タラップもまた果物で、ドリアンを凌駕する強烈な臭いを放ち、ドリアン以上の甘さだという。「ボルネオに行ったら食べておいで!」、友人らは笑いながらそう話す。ぜひ、美味しいタラップを見分けてくれる人達とともにボルネオを訪れたいものだ。




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ドリアンを目利きする友人
「どれがおいしいかなぁ」

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慣れた手つきで開く

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「うん、うまい!!」

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「ほら、食べてごらん」

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参考までに、これが『タラップ』